“記憶術からアタマ(脳)の使い方・・・脳力開発へ
子供の頃
あまり体力がなく運動が苦手で、一方、工作が大好きなオタク少年でした。父が職人という事もあり、夕食の後に、グライダー、プラモデルに鉄道模型(HOゲージと言えば分る方がいらっしゃいますでしょうか)を一緒に作っていました。
中学に入ると、電子工作やアマチュア無線、そしてパソコンの前身である”マイコン”でプログラムを作っていました。 当時は、フロッピーディスクすら世に存在していませんでしたから、相当マニアックな世界です。
ですから、学校の友人と放課後に遊ぶという事はなく、ちょっと年上の人達に交じって遊ぶ、変わった少年でした。
教育に関する原体験
両親は”教育熱心”で、いろいろなことを体験させてくれました。ただ、決して”受験熱心”ではなく、たまに思い出したように「勉強しなさい」と言う程度でした。
両親は受験など経験していませんから、「問題集を買ってきてやりなさい」程度しか、勉強の”やり方”を言えないのです。
暗記モノは「年号はゴロ合わせっていうのがあるから、本屋さんで探してきなさい」とお金をくれたのですが、「鳴くよウグイス平安京」と「イイ国つくろう鎌倉幕府」程度しか覚えられず、学校の成績はパッとしません。
これが記憶術との出会いでしたが、「なんか使えないなぁ」と言うのが感想でした。中学~高校では、工作が趣味という事もあり理系志望でしたが、数学で赤点を連発し進級が危ぶまれるほどでした。
両親は受験熱心ではありませんが、良い環境に触れるように、よくやってくれたと思います。
そんなお陰で、大学受験時代は、東大や京大など超一流大学への合格者を多数輩出する塾に通い、灘高や洛星、東大寺と言う関西の超進学校(関東の開成や麻布、鹿児島のラサールレベル)の友人が沢山いました。
その中の一人、Y君に「もし今から、今まで見たこともない外国語の単語を覚えろと言われたら、吉野の半分の所要時間で倍の点数を取る自信がある」と言われ、ちょっとくやしく、ちょっとうらやましかったのが、私が講師として活動する原体験になっています。
彼らは、各科目の勉強をする前に『勉強法を学ぶ』のです。
別の友人が、化学の元素記号がズラーッと並んだ『周期律表』の覚え方を教えてくれました。100個近い元素記号の表を、30分ほどで完ぺきに覚えられたのは衝撃でした。
その時に覚えた周期律表を、30年以上経った今もほぼ全部覚えています。まさに、“使える”記憶術との出会いでした。
浪人して通った予備校では、先生が「数学は暗記だ!良問を2000問覚えれば、京大医学部の合格レベルを十分越えられる」と言っていました。
数学が暗記科目だとは、当時は意味がわかりませんでした。
浪人時代に1000問少しは覚えましたが、超進学校出身者が知っている『学習法』を垣間見ただけですから、春に桜は咲きませんでした。
なんとか滑り止めの工学部に入学しましたが、数学が苦手ですから進級は毎年ギリギリです。ただ、”人生の思い出”と、これを機会にちょっとは勉強しておこうと、大学院受験を目指したのです。
工学部の大学院入試は、”微分積分”バリバリの数学や専門科目が10科目以上あるのですが、その時に、予備校の先生が言っていた、「数学は暗記だ!」というセリフを思い出しました。
そこで、教授や大学院生に片っ端から相談し、オススメの問題集を教えてもらい、解答を見ながらひたすら解き方を覚えていったのです。その結果、席次28番から19人ゴボウ抜きで10人の合格枠に入ることができたのです。
実はこの時、クラスメイトで”秀才”と呼ばれていた友人が不合格だったのです。彼は、コツコツと問題集を”解答を見ずに”解いていたのです。
私も、予備校で「数学は暗記だ!」と言われるまでは、親からも、友人からも、「数学は回答を見ずに解くと実力が付く」と聞いてきていました。
これが、勉強をする前に『勉強法を学ぶ』ということの威力を思い知った出来事でした。
脱サラ~様々なセミナー受講
大学院を修了し、グローバルなメーカーに就職しましたが、エンジニア時代は隣に座っている上司に「出張しても良いですか?」と話しかけられず、メールでやり取りするほどの話し下手でした。
いろいろ縁あって脱サラしたのですが、当然苦戦。
「もっと自信満々の自分にならなければ!」「営業が出来ないと商売にならない!」と、自己啓発、能力開発、営業のいろいろなセミナーに、小さな家を1軒買えるくらいのお金をつぎ込みましたが、ことごとく落ちこぼれてしまいました。(この時の経験から、私は「1人の落ちこぼれも作らない」をモットーとしているのです)
その中で、個々の素質を見つけ出し、開花させる理論と出会い、私が講師に向いていると診断が出たのをきっかけに、講師にシフトしました。
現在は、私のセミナーやコンサルティングの時にこの理論を活用することで、受講生やクライアント様に飛躍的な成果を持ち帰っていただくことに寄与しています。
マジック(手品)も勉強しました。マジックは、口下手な私でもお客さんがビックリしてくれるのです。マジックというハンデをもらいながら、気の利いた一言を付け加える練習ができ、段々とスピーチが上手になっていきました。
セミナーも講演も、『お客様に楽しんでいただいてナンボ』という私の姿勢は、この時に確立しました。
記憶術との出会い
40歳を超えたあたりから、『記憶』に不安を持つようになりました。
皆さんの周りにも、会話の中に、『あれ』や『これ』が増えてきたとか、モノを取りに行こうと2、3歩歩くと「何を取りに行くんだったっけ?」と思い出せないという方がいらっしゃいませんか?
そんなことをあちこちで話していると、ある方(やはりこの方も、東大出身です)が”記憶術のタネ明かし”を教えてくださいました。記憶術と四半世紀ぶりの再会です。
実際にやってみると自分のアタマでもスラスラ出来るのです!「これが大学受験の時に垣間見た、超進学校に通う仲間たちのヒミツか!」と、探し求めた宝物に出会えた瞬間でした。
この感動と、飛躍的に時間効率を高める技法をひとりでも多くの方にお伝したいと思い(これならニーズがあるのでバカ売れすると思って)記憶術セミナーを始めたのです。
記憶術で自分に自信が持てるようになる
今までに『東大生がビックリしてイスから転げ落ちるような記憶術』を、9歳から80歳までの方1,000人以上にお伝えしましたが、たった2日間で全員にマスターしていただいております。
そして、記憶術が出来るようになるだけでなく、「自分に自信が持てるようになりました」「夢をもてるようになりました」と言う方が続出しています。
私と一緒に自己啓発や能力開発セミナーで落ちこぼれた仲間も受講してくれ、「これでセミナージプシーから卒業できる!」と嬉しい感想を残してくれています。
記憶術でセミナージプシーが卒業できる??
実は、記憶術をマスターしていただくために、私は『脳(アタマ)の使い方』『脳(アタマ)の躾け方』をマスターしていただくことに注力しているからなのです。
記憶術なのに、人生に変化が??
記憶術の講座を受講した方から、「人生が変わりました!」とおっしゃっていただくことが、しばしばあります。なぜ、人生に変化が?
その理由は、記憶術をマスターしていただくために、まず『脳(アタマ)の使い方』『脳(アタマ)の躾け方』をマスターしていただくことに注力しているからなのです。思考習慣(思い癖)から変えていただくのです。
パソコンやスマホに例えると、「アプリ(記憶術)をインストールするためにOS(脳の使い方・躾け方)も最新バージョンに更新する」といったところでしょうか。OS(脳の使い方・躾け方)を最新バージョンにすると、他のアプリの動きも良くなりますよね?すなわち、日常生活のすべてが変わっていくのです。
使える“術”をお伝えしたい
学生の時に買った『年号の語呂合わせ暗記』、なんだかなぁとガッカリしたのを今でも覚えています。実は、ゴロ合わせは、記憶術の本領を発揮していないのです。
そこで、一問一答に出来ることはどんなものでも記憶できる『絵コンテ法』を開発しました。その応用として、もっともニーズのある英単語暗記に適用したのが私の処女作である『刷り単』こと『イラスト記憶法で脳に刷り込む英単語1880』なのです。
私自身、サラリーマン時代に会社でTOEIC受験が必修となったので、まずは単語力をつけようと記憶術の本やセミナーを探したことがありました。しかし、それらの本やセミナーでは、『記憶術』は教えてくれるのですが、受験に必要な単語を覚えるためには自分で『下ごしらえ』をしなければならず、実用的ではないことがわかりました。
単語暗記の本もわずかながら出版されているのですが、ゴロ合わせベースなので覚えにくく、また、単語数が中途半端なのです。
しかし、この刷り単は、早い人ですと英単語を1日に300個ペースで憶えていただきます。そして、翌日でも8割前後は憶えているのです。
これくらい覚えられるようになると、忘れるのが怖くなくなります。「忘れても、また、覚えればいいんでしょ!」ってなれるのです。
ある国家資格の専門学校を経営している方から、「落ちこぼれ生徒たちを、記憶術で一気に合格させることはできないか?」と相談を受けたこともあります。問題集を解く前に知っておくべき基本用語や数値が覚えられないという生徒たちです。
試験1週間前に、1日かけてそれらを憶える特別講座を開催しました。朝一番、その基本用語や数値100個をどれだけ覚えているかテストをしたところ、平均点が33点、最高点が54点、最低点が9点と、「やる気あるの?」「半年間、何をしていたの??」という状態でした。1日かけて、記憶術でそれら100個を憶えてもらったところ、夕方には平均が97点、最低点でも89点まで持ち上げることが出来ました。彼らはみんな「これで来週の試験は合格です!」とニコニコして帰っていくのですが、「基本事項は覚えられたけれども、1週間で問題を解けるレベルに達するだろうか」と私は複雑な気持ちでした。
試験結果が出たところ、なんと、合格率35%の国家試験で、89%の受講生が合格していました!落ちた生徒も科目合格していたという快挙です。私の方がビックリしたというのが正直なところです。後日、彼らにインタビューしてみると、「問題集を解いていると覚えたことが出てきて、採点すると○になるのがうれしくて!」「1日で100個覚えられた自分のアタマは悪くないと思ったら、問題集がスラスラ解けるようになったのです」と、私もビックリな感想を聞かせてくれました。
私がお伝えしているのは、記憶術です。以前は奇術・・・手品=マジシャンをやっていました。そして、会社員時代は技術者。どれも共通して「術」という字がついています。
「術」とは、タネがあるということです。タネを知らなければ「どうやってできるの?」と不思議で仕方ありません。しかし、タネを知れば誰でもスグにできるようになるのが「術」なのです。
そんな、『あなたの問題を解決する、スグに”使える”記憶術』を、もっともっと開発し提供していきたいと思っています
資格試験や学校の試験、商品名や成分名、お客様の顔と名前など、覚えたいモノ、憶えてもらいたいモノがあれば、まずはご相談ください。
モチベーション・コミュニケーション・イノベーションも!
記憶術の先生が、なぜ、モチベーションやコミュニケーション、それにイノベーションも教えられるのか?
例えば、私の『刷り単』こと『イラスト記憶法で脳に刷り込む英単語1880』を使った英単語暗記講座では、少ない人でも1日に100個、普通の人で200~300個もの英単語を憶えていただきます。「そんな無茶な!」と思うことをやり遂げていただく・・・そのために、どのようにして受講者全員のモチベーションを高めるか?という理論を駆使しているのです。
私の講演や講義は、「まるで方程式を解くように明解」と好評です。また、1人の落ちこぼれも作らないことをモットーとしております。これは、技術者時代に新規事業で体制構築の責任者をしたときに、全国で協力会社のエンジニアたちに高品質な作業をしてもらうためのマニュアルをイチから創り、みずから全国を回って指導してきた経験が生きています。この時の「ムダなく、洩れなく、わかりやすく」伝える経験と、記憶術や脳トレを通じての知識が組み合わさり、脳のメカニズムからアプローチしたコミュニケーション・スキルをお伝えするようになりました。
ITは発達し何でも検索できる時代になりました。「だから、記憶力は不要だ」とおっしゃる方もいらっしゃいます。しかし、これからますます重要となるイノベーションは、実は記憶力に大きく依存しているのです。
発想は、アタマ(脳)の中にある知識Aと知識Bがドッキングして生まれます。検索では、すでに存在するモノしか出てこないのです。すなわち、知識=記憶を豊富にすることは、発想のタネを増やし、イノベーションを促進することになるのです。
アクティブ・ラーニングの時代だからこそ
時代は、知識偏重からアクティブ・ラーニングへと移っています。果たして、記憶は不要になるのでしょうか? IT技術の発達によって、検索すれば答えがスッと出てきます。しかし、上述したように、発想の豊かさは憶えている知識量に依存するのです。
アクティブ・ラーニングが進んだからといって、知識は不要とはなりません。むしろ、知識を覚えるために掛けられる時間が削減されてしまうのです。記憶術を使って”とっとと”知識を増やせば、それだけ創造活動に豊かな時間を掛けられるようになると思うのです。
旅と言うより『移動』が大好きです
子供の頃は鉄道模型、大学は船舶工学科と、飛行機も含め乗り物が大好きです。乗り物を見るとドキドキし、乗っているとワクワクします。
笑って聞いて、タメになる
技術者+京都出身=『関西人らしく笑いの絶えない一方、技術者らしく論理的で「まるで方程式を解くみたいに明快」と好評をいただいています。(その上マジシャンもやっていましたから!)
隣に座る上司にメールで話しかけていた私が、まさか講師になるとは夢にも思いませんでしたが、今では天職だと思っています。
記憶術は”術”ですから、奇術…マジックと同じです。
とても不思議な現象も、”タネ”さえ知ればスラスラと出来るようになるものなのです。